メイクをしっかり落とさないとスキンケアのじゃまになるため、メイク落としはとても大切なステップです。しかし、自分に合ったメイク落としを見つけるのは簡単ではありませんよね。肌のタイプやライフスタイル、メイクの濃さによって、適したメイク落としは異なります。
今回は、メイク落としの役割と特徴、さらにメイク落としの選び方やおすすめ商品まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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更新情報
・「メイク落としおすすめ10商品を美容家が厳選!肌タイプや生活スタイルに合わせて選ぶ」を公開しました。:2024年4月7日(月)
・よりわかりやすく伝えるために、図解を制作し挿入しました。:2024年5月2日(木)
【種類別】メイク落としの役割と特徴
メイク落としには、さまざまな種類があります。そのため、肌質やライフスタイルに合わせて選択することが大切です。ここでは、メイク落としの種類と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
1.クレンジングバーム
ペースト状で、体温で溶けてオイル状に変化し、メイクや汚れを落とします。メイクとのなじみも良く、W洗顔が不要なアイテムもあります。使用感が重く感じることもありますが、肌に密着しやすく、毛穴の汚れもしっかり取り除くことができます。
2.クレンジングオイル
洗浄力が非常に高く、すばやくメイクとなじみます。油性成分が主であることから、濃いメイクや皮脂汚れをするりと落とせます。皮脂を取り過ぎているように感じる乾燥肌の人や、肌の乾燥が気になる場合はポイントメイクのみに使用するのがおすすめです。
オイルが肌に残ると肌トラブルの原因になる場合があります。少量の水となじませる「乳化」のプロセスを取り入れ、その後しっかりとすすぐことが必要です。
3.クレンジングジェル
なめらかなテクスチャーで摩擦を抑えつつ、メイクや汚れを落とすジェル状のクレンジング。摩擦による負担を減らせるため、敏感肌の人におすすめです。
洗浄力は成分によって幅があります。水性成分が多いと、洗浄力が落ちるかわりに、使用感はさっぱりします。油性成分が多いと、洗浄力も高くなります。
4.クレンジングクリーム
クリーム状で重めのテクスチャーで、洗浄力は高めのメイク落としです。コールドクリームと呼ばれることもあります。最近は、肌になじませるとオイル状に変化するアイテムもあります。
使用後のぬるつきが気になる場合もありますが、水性成分もバランス良く配合されており、肌のうるおいを守りながらメイクを落とします。
5.クレンジングミルク
乳液状の軽いテクスチャーで、マイルドな使用感でメイクを落とします。界面活性剤が少ないため、洗浄力が弱めで、軽めのメイクに向いています。すすぎ残しがあると肌トラブルの原因になるため、十分に洗い流しましょう。
6.クレンジングウォーター・リキッド
水または水性成分が主体のクレンジングで、さっぱりとした使い心地です。オイルフリーのアイテムが多いのが特徴。半面、濃いメイクやウォータープルーフタイプのメイクを落とすには洗浄力が足りません。
7.クレンジングシート
使い捨てのシートで、メイクを物理的に拭き取って落とします。携帯に便利で、忙しい時や外出先でも簡単にメイクを落とせます。しかし、摩擦による肌への負担が大きいため、やさしく拭き取り、使用後は保湿を行うことが大切です。
基礎化粧品はこだわる人が多いですが、洗うプロセスはとくに大切です。クレンジングが肌に合っておらず、乾燥を招いたり洗い残しで肌荒れを招いていることがあるようです。肌質に合ったクレンジングを選び、摩擦の少ない使い方をすると、その後のスキンケアの仕上がりが違うような気がします。
メイク落としの選び方
メイク落としを選ぶ際に、必ずチェックしておきたい6つのポイントを紹介します。
1.肌質で選ぶ
自分の肌質に合わせたメイク落としを選びましょう。たとえば、脂性肌の人は油性成分が少なく、さっぱりとしたウォーターベースのメイク落としがおすすめです。乾燥肌の人は、保湿成分を含んだクレンジングミルクやクレンジングクリームが適しています。
2.年齢で選ぶ
年齢に応じて、メイク落としを選ぶことも大切です。皮脂が多い若い人には、皮脂も落とせる商品が適しています。年齢を重ねると、水分も皮脂も少なくなるため、保湿を重視したものがぴったりです。
3.お風呂で使いたい人向け、濡れた手で使えるタイプを
お風呂やシャワー中にメイクを落としたい場合、濡れた手でも使えるメイク落としを選びましょう。濡れた手で使えるタイプは、簡単にクレンジングができるので、忙しい時に便利です。
4.マツエクをしている人はマツエクOKタイプを
マツエクをしている人は、マツエクを傷めず、グルーは落とさないメイク落としを選ぶことが大切です。マツエクOKの表記があるメイク落としを選ぶことで、マツエクを長持ちさせる手助けとなります。
5.メイクの濃さに合わせて選ぶ
メイクの濃さによって、ぴったりのメイク落としが異なります。軽いナチュラルメイクの場合は、クレンジングミルクやジェルで十分ですが、濃いメイクやウォータープルーフのアイテムを使用している場合は、洗浄力の高いオイルがおすすめです。
また、角栓や毛穴ケアも一緒に行いたい場合は、炭酸や泥を含むアイテムを使いましょう。
6.使用感に注目して選ぶ
メイク落としの時間が心地良いと、幸せな気分になれます。使用中のテクスチャーや、香り、洗いあがりなど、好みに応じて選びましょう。
選ぶ基準がたくさんあって、ますます混乱している人もいるかもしれません。化粧品を選ぶ時には、自分にとって何が1番大切か優先順位を付けておくと、商品がしぼれてきますよ。
メイク落としのおすすめ10商品
ここからは美容家がおすすめするメイク落とし10商品を紹介します。
本記事で紹介する商品一覧
1位:THREE バランシング クレンジング オイル N
商品情報
専門家による総評
- サラサラしたテクスチャーのオイルが、素早くメイクとなじみます。水でさっぱりと洗えて、使用感もすっきり、ベタつきにくいのが魅力です。
- メイクだけでなく、毛穴汚れまで浮かせて落とします。
- 精油の香りでクレンジングの時間が心地よく、植物エキス※配合のオイルで、しっとりと洗いあげます。
- ウォータープルーフのマスカラは残りやすいので、ポイントメイク落としにはTHREE バランシング ポイントメイクアップ リムーバー Nの使用がおすすめです。
プロの一言
編集部によるコメント
洗浄力が強く、ササっとメイク落としをしたいけど、肌の乾燥は防ぎたいと言う人におすすめ。
※ サフラン花エキス、ゴボウ根エキス、ジオウエキス、ジンセンエキス、ブクリョウエキス
2位:アテニア(Attenir)スキンクリア クレンズオイル
商品情報
専門家による総評
- とろみのあるオイルがメイクに密着して、ウォータープルーフのメイクでもスルスルと落とせます。
- オイルなのにベタつきが少なく、さっぱりとした使用感。マツエクを使用している人にも使えます※1。
- リフレシングシトラスアロマ※2の香りで心地良く使えます。自然な柑橘系の香りに包まれて、爽やかな気分でメイク落としができます。
- 季節や肌状態によって使用後の乾燥を感じる場合があるかもしれません。そのときは、ポイントメイクのクレンジングとして使用してみてください。
プロの一言
編集部によるコメント
洗浄力が高くて助かります。メイクがすっと落ちると気持ちいいですね。マツエクをしているとオイルクレンジングは使えないと思っていましたが、マツエクOKなのは嬉しいです。
※1 一般的なグルー(シアノアクリレート系)を使用したまつ毛エクステンションをご使用の方もお使いいただけます。強くこするとまつ毛自体が抜けやすくなりますので、エクステンションの流れにそってやさしくなじませてください。
※2 レモングラスやベルガモットなどの天然精油をブレンドした柑橘系アロマ
3位:シェルクルール化粧品 ベーシッククリーム(クレンジング)
商品情報
専門家による総評
- なめらかなテクスチャーで、もっちりとした洗いあがりなので乾燥肌の人におすすめです。
- スキンケアのようなメイク落とし。みずみずしく洗いあがりました。
- 柔らかいテクスチャーなので、なめらかに広がり、メイク落としできます。
- マスカラやアイラインが落ちにくいので、ポイントリームーバーの使用がおすすめです。
プロの一言
編集部によるコメント
薄付きメイクをされる人や、肌への摩擦が気になる人に使いやすそうですね。
4位:コーセー プレディア スパ・エ・メール ファンゴ W クレンズ
商品情報
専門家による総評
- メイクだけでなく、毛穴や皮脂汚れも落とすので、毛穴用の洗顔としても使えます。
- しっとりとした洗いあがりなので、クレンジング後にツッパリ感を感じる人におすすめです。
- 手のひらでのばしてから使用するとテクスチャーがさらになめらかになるため、肌への摩擦を減らしながら洗えます。
- のばす時に固く感じる場合があるかもしれません。手で温めて使用するとオイル状になり、のばしやすくなります。
- メイクが落としきれているかどうかは分かりにくいですよね。こちらはメイクとなじむとスルスルとした手触りに変わるので、手触りを合図に洗い流しましょう。
プロの一言
編集部によるコメント
メイクと一緒に毛穴の汚れもオフしたい人におすすめの泥メイク落としです。汚れはしっかりオフしたいけどマイルドに洗えるものを求める人にはおすすめ。
※ ホノライト(洗浄成分)
5位:d プログラム エッセンスイン クレンジングオイル(医薬部外品)
商品情報
専門家による総評
- ウォータープルーフのアイライナーやマスカラでも、スルッと落ちます。
- メイクがしっかりと落ちて、すっきりした洗いあがりながら、ツッパリにくい。
- 低刺激設計で水のようにサラっとしたテクスチャー。
- 乳化したのが分かりやすい分、目元のすすぎ残しが不十分だと、目に入って、視界が白くなりやすいため、注意しましょう。目元だけ濡らしたコットンで拭き取るのがおすすめです。
プロの一言
編集部によるコメント
洗浄力高めで、時短でメイク落としをしたい人におすすめ。
6位:DUO ザ 薬用クレンジングバーム バリア(医薬部外品)
商品情報
専門家による総評
- クレンジング後の洗顔が不要で、メイクだけでなく皮脂汚れを包み込んで落とします。
- バームが溶けやすく、手のひらでオイル状に変わるため、オイル感覚でスルスルと洗えます。
- 低刺激処方※で摩擦が少なく、使用後のツッパリ感が少ないため、乾燥しがちな肌にもおすすめです。
- オイルより洗浄力は低めなので、ポイントメイクにはリムーバーの使用がおすすめです。
プロの一言
編集部によるコメント
手のひらで温めて広げると、なめらかによくのびます。メイク落としと一緒に毛穴ケアもしたい人におすすめ。
※ 敏感肌の人によるパッチテスト済み、スティンギングテスト済み。(全ての人にアレルギーが起こらないということではありません。)
7位:肌ナチュール 炭酸クレンジング
商品情報
専門家による総評
- 炭酸が強すぎず、しっとりした洗いあがりなので、乾燥肌や炭酸ケアが初めての人にも向いています。
- 肌にのせると美容液状に変わり、メイクを浮かせて、毛穴の汚れまで落とせます。W洗顔不要。
- オイルフリーなのでベタつきが苦手な人も使いやすいです。
- ポイントメイクが落としにくいため、目元や唇以外への使用がおすすめです。W洗顔不要なので、洗顔として使うのも良いでしょう。
プロの一言
編集部によるコメント
メイクをやさしく落としつつ、W洗顔不要で毛穴の汚れもオフできる炭酸クレンジング。この独特の使用感が好きな人はハマりそう。
8位:ファンケル(FANCL)マイルド クレンジング オイル
商品情報
専門家による総評
- 濡れた手で使用できて、ポンプ式なので忙しい時も手軽にメイク落としができます。
- オイルなのにベタつかず、美容液のようにトロっとした使用感でなめらかな使い心地です。
- 角栓をふやかして、すっきり落とします。
- メイク落とし後のツッパリ感は少ないですが、洗顔後に乾燥を感じる場合があるのでなるべく早めのスキンケアがおすすめです。
プロの一言
プロの一言
短時間でメイクを落としたい人、しっかりメイクもすっきり落としたい人におすすめ。
9位:サンタマルシェ(Santa Marche) 薬用ディープクレンジング(医薬部外品)
商品情報
専門家による総評
- ぽってりとしたジェル状のメイク落とし。アルコールフリーで、マツエクへも使用できます。
- 有効成分グリチルリチン酸2K配合の薬用のメイク落とし。ニキビや肌荒れが気になる人にもおすすめです。
- 400gと大容量でたっぷり使えて、柔らかい感触で摩擦を減らしながらメイクをすっきりと落とせます。
- 油分の多いファンデーションやウォータープルーフのポイントメイクは落ちにくいため、軽めのメイクに向いています。
プロの一言
編集部によるコメント
ジェルクレンジングでやさしい洗浄力です。敏感肌、肌荒れしやすい人にはおすすめ。
10位:キュレル オイルメイク落とし(医薬部外品)
商品情報
専門家による総評
- 肌荒れを防ぎ、肌の必須成分であるセラミドを守りながら、ポイントメイクまですっきり落とせます。
- クレンジング後は水でサラっと落とせるので、簡単にメイクオフができます。
- サラサラとしたテクスチャーで使用後もベタつきが残らないので、オイルが苦手な人にもおすすめです。
- 季節や肌状態により乾燥を感じる場合があるため、洗顔後の肌状態に合わせたスキンケアを行いましょう。
プロの一言
編集部によるコメント
敏感肌用スキンケアのキュレル。敏感肌の人にも使いやすく、しっかりとメイクを落とせるメイク落としを探している場合にはぜひ一度試していただきたい商品です。
編集後記
本記事を担当した専門家より
この記事では、メイク落としの選び方から美容家がおすすめするトップ10商品までを解説しました。肌質やライフスタイル、使用感の好みは時間とともに変わるため、今の自分に合ったメイク落としを選ぶことが大切です。自分にぴったりのアイテムを見つけるために、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
本記事を担当した編集者より
たまに温泉などで、メイクをガシガシ擦りながら落としている人を見かけて、恐ろしく感じることがあります。いくら低刺激のメイク落としを選んでも、刺激を与えながらメイクを落としては意味がありません。自分に合ったメイク落としを選ぶと同時に、落とし方も丁寧にできたら、理想の肌に近づけそうです。
本記事を担当した企画者より
メイク落としは、ただメイクオフすることが目的ではなく、使用感やコンセプトにこだわって選びたい派です。今回、泥のメイク落としがあることを知って、ひっそり興奮中!コーセーの「プレディア スパ・エ・メール ファンゴ W クレンズ」試してみたいと思います。
本記事の担当した責任者より
我が家では、妻と一緒にバームタイプの商品を使っています。私は自己流の使い方としてメイク落としを洗顔料代わりに使っています!今回紹介されていた第7位の肌ナチュール 炭酸クレンジングのしっとりした洗いあがりに期待して購入してみようと思います!毛穴汚れもさっぱりしそう!
編集長より
妻に何を使っているのか聞いたところ、その時の肌のコンディション等によって、今は アテニア(Attenir)スキンクリア クレンズオイル と キュレル オイルメイク落とし の2つを使い分けているようでした。化粧品を選ぶにあたって「何が自分にとって1番大切かの優先順位を付けておくとしぼれてくる」と加藤さんも言ってましたが、その時々で優先順位が変化することもあり得るため、いくつかの選択肢を準備しておくのも良いのではないでしょうか。
一般ユーザー109人を対象に実施したアンケート 「男女109人に聞いた!メイク落としの実態調査」 もぜひご覧ください。