「レチノール」が入っている化粧品は、年代を問わずに使えますが、その使用感はさまざまです。化粧品によってテクスチャーや目的が異なるため、その時々で自分の肌状態を見極めながら、合うものを選んでいきましょう。
じっくり時間をかけてケアをする製品もあれば、時短で手軽に使える製品もあるので、ライフスタイルに合わせて選んでみるのもおすすめです。そこで今回は、肌の状態や使い勝手に合わせて選ぶ、おすすめレチノール化粧品をプロが10個厳選して紹介します。
私が全商品を実際に試して執筆しました
本記事の編集体制
※本記事に掲載している商品は、全商品全て編集部で購入した上で、レビューしています。専門家/編集者/企画者/管理者の意思によって選定しています。なお、商品情報については、記事公開時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格や商品詳細については各販売店やメーカーにてご確認ください。詳しくは媒体概要をご覧ください。
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更新情報
・「レチノール化粧品のおすすめ10商品をプロが厳選|注意点と赤裸々レビューも紹介」を公開しました。:2024年10月21日(月)
レチノールとは?効果と人気の理由
「レチノール」とは、簡単に言うと「ビタミンA」です。肌を健やかに保つ成分で、近年はシワを改善する有効成分として、医薬部外品にも用いられています。
高価な価格帯の化粧品だけでなく、プチプラにもレチノール配合のスキンケアコスメが増えていることから、ニーズに合わせて選びやすく、近年特に人気が高まっています。
乾燥して、肌のゴワつきが気になり始める40代の肌に、レチノールは魅力的です。たくさんの商品が発売されているので迷ってしまいますが、この記事を読んで自分に合うレチノールの美容液を見つけたいと思います。
レチノールの使い方の注意点と気になるデメリット
レチノールが配合された化粧品は、パッケージに書かれている使用法の通りに使いましょう。自分流にアレンジしてしまうと、思わぬ肌トラブルの原因にもなりかねません。
また、レチノールによって肌に赤みが出たり乾燥や皮むけが起きる「レチノイド反応(A反応)」が出ることもあります。症状が酷かったり長引いたりしている時には、化粧品の使用をやめて病院を受診しましょう。
期待が高まる分、使用方法に従って使うことは必要ですね。きれいになりたいからこそ、慎重に選びたいです。
レチノール化粧品の選び方
レチノール化粧品を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。
1.成分で選ぶ
レチノールには、レチノールとレチノール誘導体の2種類があります。
レチノールは不安定な物質なので、化粧品に配合するには工夫が必要です。一方、レチノール誘導体は、他の物質をくっつけたり、化学的に改変したりして、安定的に配合できるようになっています。
2.濃度で選ぶ
レチノール化粧品には「高濃度」をうたっているものもありますが、前述のレチノイド反応(A反応)のことを考えると、高濃度であれば良いと言うわけではありません。
まずは、低濃度のものからスタートして、自分に合った濃度のものを探すのがおすすめです。
3.化粧品タイプで選ぶ
化粧水、美容液、クリーム、シートマスクなどレチノールを配合した化粧品の種類はたくさんあります。
普段から自分が使っている化粧品と組み合わせて使うのであれば、クリームやシートマスクなどプラスワンアイテムとして取り入れやすいものから始めるのも良いでしょう。
またレチノール化粧品は1回使って終わりではなく、使い続けることも大切ですから、自分が飽きずに使いやすいタイプの化粧品から選ぶようにしましょう。
きれいになりたいからこそ、自分に合ったアイテム選びが重要になりますね。シートマスクやスポットアイテムなら、初めてレチノールを取り入れる人にも使いやすそうです。
レチノール化粧品のおすすめ10商品
ここからは美容家である筆者がおすすめするレチノール化粧品10商品を紹介します。なお、中身の画像はすべて「1プッシュの量」で統一しています。
本記事で紹介する商品一覧
1位:イニスフリー(innisfree) レチノール シカ リペア セラム
商品情報
専門家による総評
低刺激処方※1のレチノール※2美容液。シカ成分※3も配合し、とろりとしたテクスチャーでレチノール初心者にも使いやすい肌なじみの良い使用感が特徴的です。
オイリー肌にも取り入れやすいみずみずしさがある他、塗った後に残る保湿感によって乾燥が気になる時でもツヤのある肌を目指せるなど、肌状態を問わずオールマイティに選びやすいアイテムです。
- さまざまな肌状態の人に取り入れやすい。
- 肌になじみやすいテクスチャー。
- なめらかに仕上がり、メイクのノリも良い。
- ビタミンC配合製品やスクラブ製品との併用は不可な点に注意。
- 朝、使用した後は日焼け止めが必要。
プロの一言
編集部によるコメント
あちこちで見かける韓国コスメのイニスフリー(innisfree)。レチノール※2にしては手頃な価格で、毎日使いに良さそうです。
※1 低刺激テスト済。メーカー調べ
※2 整肌成分
※3 アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸(すべて整肌成分)
2位:エリクシール (ELIXIR) レチノパワー リンクルクリーム【医薬部外品】
商品情報
専門家による総評
シワ改善有効成分としてレチノールを配合した医薬部外品のクリームで、気になる部分にピンポイントで塗れます。
- シワを改善する純粋レチノールを配合。
- 朝晩使えるレチノールコスメは助かります。
- さまざまな部位に使いやすい、のびがよくみずみずしいテクスチャー。
- 容量が少ないのでコストパフォーマンスはやや低い。
- パーツ使いに適しているため全顔塗りには不向き。
プロの一言
編集部によるコメント
資生堂の30年を越えるレチノール研究が詰まった商品ですね。こだわりの処方を堪能したいです。
3位:SINN PURETE (シンピュルテ) AGスターフィッシュ シートマスク
商品情報
専門家による総評
「次世代レチノール」と呼ばれるヒトデエキスで全方位エイジングケア。1度のお手入れに15分間かかるものの、使用後の肌は満足度が高いです。
- 「次世代レチノール」と呼ばれるヒトデエキス配合で、筆者は大注目しています。
- 週に1度のスペシャルケアなので取り入れやすい。
- 美容液2/3本分のヒトデエキスをはじめ、ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液など厳選成分を使用。
- 15分間必要なので時間がないときには使いにくい。
- 精油ブレンドの香りが苦手な人にはおすすめしにくい。
プロの一言
編集部によるコメント
ヒトデエキスとは新しいですね!ジェルのような質感になるシートのぷるぷる感も気になります。シートパックはお手入れに新たにプラスしやすいですね。
※ ヒトデエキスはレチノールではありません。
4位:KisoCare スーパーリンクルクリームVA
商品情報
専門家による総評
レチノール※1を0.1%配合していて、じっくりとレチノールケアをしたい人におすすめ。しっとりと保湿します。
- レチノール※1を0.1%配合。
- 注目の美容成分も配合し、エイジングケア※2にもおすすめ。
- 顔全体に使える。
- やや重たさが残る塗布感。
- 香りが気になる人にはおすすめしにくい。
プロの一言
(写真はリニューアル前の製品です。)
編集部によるコメント
レチノール※1が配合されていて、50gでこの価格には驚きです!これなら贅沢に使えますね。肌への刺激が強過ぎないか心配もあるので、まずは手で試したいですね。
※1 整肌成分
※2 年齢に応じたケア
5位:CICIBELLA シートマスクVC100×RETINOL 30枚入
商品情報
専門家による総評
大容量で、毎日使えるレチノール※コスメ。シートマスクなので、いつものスキンケアを変えずにプラスワンしやすいです。
- 30枚入りのプチプライスながら日本製。
- マスクなので普段のスキンケアにレチノール※を気軽に足しやすい。
- 「超高保湿」をうたっているだけあって保水力を感じる使用感。
- 個包装ではないので開封したら早めの使い切りが必要。
プロの一言
編集部によるコメント
プチプラ価格のレチノール※配合シートマスクなら、毎日のお風呂上りに使いたいです。合成香料ではないラベンダーやライム、レモンの香りも、飽きずに使えて、他の化粧品のじゃまもせず良さそう。
※ 水添レチノール(整肌成分)
6位:つむぎラボ(TSUMUGI LABO) レチノールクリーム
商品情報
専門家による総評
価格帯と配合成分のバランスが良く、お手頃にレチノールを使ったお手入れを始めたい人にも向いています。
- 価格帯と配合成分のバランスが良い。
- パルミチン酸レチノール※1を5%配合※2している。
- ヒアルロン酸Naとヒト脂肪細胞順化培養液エキスも使用※3。
- 製造から出荷までの工程がすべて日本国内で行われている。
- しっかりめの塗布感なのでベタつきが気になる人にはおすすめしにくい。
- テクスチャーがやや硬いので、のばしにくさを感じることも。
プロの一言
編集部によるコメント
肌のことを考えてつくられているのは良いですね。空気に触れないエアレス容器は、品質へのこだわりを感じます。
※1 保湿成分
※2 原料として
※3 全て保湿成分
7位:VT COSMETICS(ブイティコスメテックス) シカレチA エッセンス0.3
商品情報
専門家による総評
レチノール成分※1の配合に工夫をしている美容液。レチノール初心者にも使いやすいと思います。
- 整肌成分レチノイン酸ヒドロキシピナコロン配合で、乾燥による毛穴悩みやシワにアプローチ。
- ツボクサエキスやヒアルロン酸Na※2も配合。
- 次世代レチノールと呼ばれるバクチオール※2も配合。
- 20〜30代が主なターゲットなので40代以上は物足りなさを感じる可能性も。
- ポイント使いには合っているが、全顔には塗りにくい。
プロの一言
編集部によるコメント
保湿のイメージが強いレチノールですが、VTCOSMETICS(ブイティコスメテックス) の商品と言うことで、興味があります。
※1 整肌成分
※2 保湿成分
8位:リアラスター レチノール ディープクレンザー
商品情報
専門家による総評
レチノール※を配合したリキッドタイプのクレンジング。ソフトピーリングが期待でき、季節の変わり目でゴワついた肌のケアにおすすめです。
- クレンジングにレチノール※を配合しているのはめずらしい。
- 本格的なピーリングをするほどではない肌のケアに使いやすい。
- 濡れた手でも使える。
- しっかりめのメイクはやや落ちにくい。
プロの一言
編集部によるコメント
クレンジングでレチノール※配合はめずらしい!洗うアイテムというより、ピーリングや角質ケアに近い感覚でスペシャルケアに使うのが良さそうです。
※ パルミチン酸レチノール(ハリ肌成分)
9位:ダーマレーザー* スーパーレチノール100マスク
商品情報
専門家による総評
集中ケアにおすすめです。コストパフォーマンスが高い点も魅力です。
- 7枚入りで集中ケアに使いやすい。
- シリーズの中ではレチノール※1を高濃度配合※2
- 3分で完了なので時短ケアできる。
- 夜用なので朝のケアには不向き。
- 美容液がサラサラなのでやや液垂れする
プロの一言
編集部によるコメント
手軽に使えるレチノール※1配合のシートマスク。美容液がひたひたなので、首やデコルテまでたっぷり使いたいです。
※1 水添レチノール(保湿成分)
※2 クオリティファースト内
10位:ViLabo 極純液 30ml | レチノール&ナイアシンアミド 攻めの高濃度美容液
商品情報
専門家による総評
攻めの高濃度を掲げる強気の美容液。ナイアシンアミド※1も配合しているので、エイジングケア※2にもおすすめです。
- 配合濃度へのこだわりがあり、エイジングケア※2にもおすすめ。
- 手に取りやすい価格帯。
- 合成界面活性剤を使っていない。
- ボトルがプラスチックなので高級感を求める人には不向き。
- サラりとしたテクスチャーなので、しっかりめの美容液を好む人には不向き。
プロの一言
編集部によるコメント
エイジングケア※2におすすめの美容液ですね。質実剛健、実力派というイメージです。
※1 整肌成分
※2 年齢に応じたケア
編集後記
本記事を担当した専門家より
レチノールを使ったコスメは、なめらかな肌に憧れる人に年齢を問わず人気が高まっています。刺激が強いイメージもありますが、初心者でも使いやすいアイテムも数多く発売されています。ただし肌に合わない場合もあるため、最初は少量で部分的に試しながら、自分の肌との相性を見極める使い方がおすすめです。
本記事を担当した編集者より
不安な印象もあったレチノール配合化粧品ですが、いろいろな商品を知って自分に合うものを選べそうです。毛穴や皮脂も気になる私はVTCOSMETICS(ブイティコスメテックス) シカレチA エッセンスを使ってみたいと思います。KisoCare 純粋レチノールは、まずはハンドクリームとして試してみたいです。新進気鋭のSINN PURETE (シンピュルテ) AGスターフィッシュ シートマスクも興味深々です。
本記事を担当した企画者より
私は韓国コスメ好きなので、韓国ブランドのレチノール化粧品を使っています。イニスフリー レチノール シカ リペア セラムは、韓国でも日本でもすごい人気で知っていたものの、個人的にレチノール配合のクリームが好きなので、まだ使ったことがありませんでした。この記事を読んでやっぱり一度使ってみようかなと思っています…!
ちなみに、普段はIOPEのレチノール配合リンクルクリームを使用しています。韓国版の資生堂といわれる老舗化粧品会社のアイテムなので、信頼度も◯です!
本記事を担当した管理者より
イニスフリー レチノール シカ リペア セラムを愛用しています!すごく肌なじみがよく、フェイスマスクのあとに使っています。高価格帯のレチノール関連の商品が多いですが、続けやすい価格帯で毎回使っています。